大学を卒業したほうが生涯年収が高いとは限らない

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四年制大学を卒業したほうが生涯年収が高いとは限らない

四年制大学(四大)を卒業してから企業へ就職すると、年収は高校卒業生と比較して高くなります。高校卒業生よりも、4年間も投資としてお金をだして勉強してきたという点が企業では好感をもたれるからです。

 

ただ、高校卒業生よりも就職は難しくなります。社会人としては1年目となる新人に、高校卒業から就職している社会人4年目の会社員と同じか、それ以上の月収を四大卒業生に支払はなければならないためです。

 

学生が社会人として企業に恩返しができるようになるには、業務内容によりますが就職してから2年から3年は必要とされています。企業としては、4年目から人材が活かされてくる状況になるのです。

 

そのため、よほど企業に貢献ができると期待が持てる四大卒業生でなければ企業も高額で雇いたくはありません。

 

大企業と中小企業の違い

 

日本にある1割の大企業に就職した場合、高校卒業生と比べて四大卒業生のほうが生涯年収は高くなります。入社当時の年収に差ほど違いはありませんが、勤続年数が8年から10年を超えるあたりから大きな年収差が生まれてきます。

 

一方、残り9割の中小企業や零細企業では高卒も大卒も関係ありません。成果によって年収に違いが生じます。

 

そのため、あなたが中小企業へ就職するしか道がないのであれば、高校卒業からのほうが手元に多くお金を残すことができます。

 

まったくの同一人物が高校卒業してから就職した場合と大学卒業してから就職した場合を比較してみましょう。

 

高校卒業生と大学卒業生の手元に残る金額差

 

高校卒業してからすぐに就職した場合、働きだした日から給料をもらうことができます。月収17万5,000円だったと仮定すると、1年間に支給される月収総額は「月収17万5,000円×12カ月=210万円」になります。

 

さらに、ボーナスが年間3.5倍支給される企業であれば、「17万5,000円×3.5倍=61万2,500円」を受け取ることができます。初年度の年収は「210万円+61万2,500円=271万2,500円」となります。

 

そのほかにも、住宅手当や交通費、食事手当、家族手当、残業代などがありますが、計算が複雑になるので目安として理解してください。

 

一方、四大を卒業するためには4年以上は勉学に勤しまなければならないため、会社員として働いているよりも収入はありません。

 

高校卒業して会社員になるのと、四大を卒業してから会社員になるのでは、「271万2,500円×4年=1,086万円」もの金額差が生まれます。

 

しかも、四大は国公立、公立であっても授業料などで4年間に500万円以上は必要になります。私立の場合であれば、4年間で800万円以上は覚悟しておかなければなりません。自宅通学でない場合は、さらに交通費や住宅費、光熱費、食費などで別途生活費用が掛かります。

 

高校卒業と四大卒業で手元に残る金額を比較した場合、最低でも「1,086万円+授業料500万円=1,586万円」もの金額差が生まれるのです。

 

高校卒業生と四大卒業生の年収差

 

四大を卒業しても初年度の月収の相場は20万円前後になります。1年間に支給される月収総額は「20万円×12カ月=240万円」になります。

 

ボーナスが年間で4倍支給される企業であれば、「20万円×4倍=80万円」になります。年収は、「240万円+80万円=320万円」となります。

 

高校卒業時と四大卒業時の年収を比較すると、「320万円-271万2,500円=48万7,500円」の差額が生まれます。ただ、高校卒業してから4年も働いていれば昇給がある程度は見込めます。

 

働きが認められれば、1年間に5,000円の昇給があります。4年後には2万円月収が上がっていますので、「17万5,000円+2万円=19万5,000円」の月収になっています。1年間の月収総額は「19万5,000円×12カ月=234万円」になります。

 

基本給が上がればボーナスも上がるので、「19万5,000円×3.5倍=68万2,500円」になります。年収は「234万円+68万2,500円=302万2,500円」になります。

 

高校卒業してから4年後と四大卒業時の年収を比較すると、「320万円-302万2,500円=17万7,500円」の差額になります。

 

四大を卒業してからのほうが、昇給額が大きいのは一昔前の話です。中小企業での昇給額は多くても2万円まででしょう。しかも、毎年2万円も昇給し続けるとは到底考えられません。

 

バブル期はそのように昇給し続けている人もいましたが、基本給が高すぎる人は真っ先にリストラの対象になります。安くてよく働いてくれる人のほうが企業としては助かるためです。

 

仮に、高校卒業生と四大卒業生の年収平均差が70万円あったとしても、前述の1,586万円の差額を埋めるためには、「1586万円÷70万円=約22.6年」は必要になります。

 

四大を卒業して23歳から会社員として働きだすと、「23歳+22.6年=45.6歳」から四大を卒業した効果が表れはじめます。

 

60歳を定年とすると、「60歳-45.6歳=14.4年」分は高校卒業生より生涯年収は高くなることになります。金額にすると、「70万円×14.4年=1,008万円」生涯に受け取る収入が高くなることが理解できます。

 

まとめ

 

前述の通り、四大卒業生のほうが生涯に受け取ることのできる収入は多くなります。ただ、景気が良い時代は右肩上がりで収入は伸びていきますが、景気が悪いと年収は上がりません。むしろ下がっていきます。

 

2015年代では、50歳から年収が下がりだす統計が発表されています。私が聞いた話では、50歳あたりからリストラの対象になるようです。若い人より能力は劣るのに、年収が高い水準にあるためです。

 

また、10年先のことならまだしも22.6年も先のことを読める人はそうはいません。

 

そのため、四大を卒業して大企業に就職する予定がないのであれば、高校卒業から働きはじめても四大を卒業してから働きはじめても、生涯に手元に残せるお金に差ほど変わりはないかもしれません。

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篠田蔵之介

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