AEDレンタル料金を無料にする方法
分譲マンションでは、AEDが常設されているマンションが多くなりました。AEDとは、オウトマティック・エクスターナル・デフィブリエイターの略です。簡単に説明すると、心臓が停止した状態を回復する装置です。
もう少し具体的に説明すると、心臓が細かく震えて正しく機能しなくなり、血液を全身に送り出す機能が停止している状態を回復する装置です。映画などで見かける電気ショックを与える装置のようなものと思ってください。
AEDのレンタル料金
あなたの住んでいる分譲マンションにAEDが設置されているのであれば、レンタル料金は住民が毎月支払っている管理費から支払われています。管理会社が負担をしているワケではありません。
AEDは、グレードによりますが毎月5,000円ほどでレンタルすることができます。
ただ、1年間使うことがなければ、「5,000円×12カ月=6万円」になります。10年間使うことがなければ、「6万円×10年間=60万円」になります。
30年間使うことがなければ、「6万円×30年間=180万円」です。50年間使うことがなければ、「6万円×50年間=300万円」にもなります。
使うことがないに越したことはありませんが、使う可能性が低い物に300万円支払うのは大きな損失になると言えます。こういった費用を少しでも削減していかないと、修繕積立金の値上げで将来苦しむことになります。
ただ、心臓が止まって脳に血液が流れなくなる状態が5分以上続くと、後遺症が残る可能性が高くなります。
救急車は、呼んでから現地に到着するまで平均して7分から8分ほど掛かります。(地域によって違いはあります)
そのため、心臓が止まってから即座にAEDを使うことができれば、命が助かるうえに後遺症が残らない可能性を高くすることができます。
単にお金が掛かるからAEDのレンタルを止めるか否かの判断は難しいと言えます。実際に使うことがあるかどうかは誰にもわからないからです。
AEDのデメリットを解消する方法
AEDのメリットとしては、万が一のときの保険と言えます。デメリットとしては、使うかどうかわからないのに50年間に換算すると300万円が必要になることです。
ただ、AEDのメリットを受けるうえにデメリットになるレンタル料金を無料にする方法があります。
それは、AED設備が一体になった自動販売機をあなたの所有する自宅や分譲マンションの敷地内に設置する方法です。
AED設備が一体になってない通常の自動販売機をあなたの所有する敷地内に設置すれば、場所代として毎月数千円程度の収益が飲料メーカーから入ります。飲料が多く売れるような立地であれば、毎月数万円になるかもしれません。
一方、AED設備が一体になった自動販売機にする場合は毎月の収入はありません。そのかわり、毎月掛かるAEDのレンタル料金5,000円ほどを支払う必要がなくなります。
また、何か飲み物を購入したいときは、あなたの家や分譲マンションの玄関前で飲み物を購入できるので非常に便利になります。
ただ、設置する場所があなた個人の所有する土地であれば良いですが、分譲マンションの場合は全戸数の半分以上の賛成を得なければなりません。例えば、全戸数が100戸あるのであれば、50戸以上の賛成が必要になります。
普通に考えれば、AEDのレンタル料を無料にすることができるのでほとんどの賛成を得られるように思えます。
ただ、自動販売機を設置すれば家や分譲マンションの住民以外の見ず知らずの人達が玄関前に立ち寄るようになります。また、自動販売機の設置場所によってはマンションの美観を損なう可能性もあります。
このような理由で反対する人がでてくるかもしれません。
ただ、なんと言っても有益なのは毎月5,000円、1年間で6万円、50年間で300万円分ものAEDレンタル料金を削減することができます。
これだけの金額を削減することができれば、将来予定されている修繕積立金の値上げを遅らせることができます。修繕積立金は、多くの場合5年毎に5,000円ほどの値上げが予定されています。
AEDのレンタル料金を削減することができれば、修繕積立金の値上げを遅らせるか、値上げの金額を
抑えられる可能性の一つになるのです。
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