日本の良さを知る
日本は、世界の中でも非常に恵まれた国です。普段は当たり前だと思っていることでも、外国と比較するととても感謝しなければならない国であることが理解できます。
例えば、日本人に移り住みたい国についてアンケートをとると、ハワイが上位にあげられています。ハワイは、日本が寒くなる年末年始に芸能人がよくいく常夏のリゾート地です。
一時的に現実逃避的な旅行ができるため、移り住みたいと思ってしまうのかもしれません。ただ、実際に移り住んだ人は日本の良さを後々知ることになるのです。
ハワイの賃貸状況
ハワイに移り住むと、オーシャンビューな部屋で暮らしていくといった妄想を描きます。海のさざ波の音を聞きながら眺める海は最高でしょう。ただ、そのために必要な賃貸料金は毎月45万円以上します。
さすがの日本人でも毎月45万円を支払い続けていける人はそうはいません。そのため、3DK程度の海の見えないリーズナブルな物件を探します。しかし、リーズナブルとは言っても最低でも月々10万円以上する物件しかありません。
しかも、窓の外は道路を挟んですぐに賃貸マンションが建っているので、カーテンを開けていると部屋の中は丸見えです。オーシャンビューどころではありません。
また、ハワイはバスタブにお湯を張って入浴する習慣がありません。バスタブを設置してある物件は稀です。そのため、バスタブにお湯を張って入浴する習慣のある人にとっては苦痛な生活になります。
また、「家賃が10万円以上もするのでよほど豪華な設備や内装なのではないか」と思う人も中にはいるかもしれません。ですが、日本の内装よりも遥かに見劣りする内装になっています。
10万円も毎月支払うのであれば、日本で賃貸したほうが遥かにクオリティーの高い物件に住まうことができます。
ただ、ハワイの賃貸は光熱費と水道代が家賃に入っていることがほとんどです。そのため、日本のように光熱費と水道代について気を使う必要がないところは良い点だと言えます。
ハワイは健康保険が充実していない
ハワイにしばらく滞在していると、急に咳が止まらなくなる症状に襲われることがあります。実は、ハワイには目には見えない火山灰が常に舞っています。
そのため、急に喘息や花粉症になってしまう人が多くいます。急に倒れこんでしまって救急車を呼ぶこともあるほどです。
ただ、ハワイは日本のように健康保険(皆保険制度)が充実していません。喘息の検査を受けるだけで3,000ドル(1ドル100円とすると30万円)も請求されます。
救急車を呼ぶだけでも800ドル(1ドル100円とすると8万円)です。レントゲンを撮るだけでも200ドル(1ドル100円とすると2万円)もします。
このような制度を知らずにハワイに移り住んでしまうと、非常に深刻な事態に陥ります。心肺停止などで救急車を呼んで治療してもらうと、12万ドル(1ドル100円とすると1,200万円)もの治療費を請求されて頭が真っ白になります。
この治療費はどんな手を使っても支払はなくてはなりません。そのため、家を売ったり自己破産したりする人は結構います。
ただ、ハワイには健康保険の制度が全く無いわけではありません。平均で1人3万円を毎月支払い続けることで、ハワイの病院で使える健康保険に加入することができます。
4人家族の場合であれば、「4人×3万円=12万円」を毎月支払はなければなりません。毎月12万円もの保険料を支払える人は、日本人であっても少ないでしょう。
ただ、健康保険に加入しておけば前述した心肺停止状態に陥ったとしても、1万8,000円の治療費ですませることができます。
日本の医療制度
日本であれば、会社員は強制的に健康保険に加入しています。毎月支払う健康保険代は、会社が半分だしてくれるので年収が450万円前後でも1万7,000円程度の保険料ですみます。
また、家族が3人でも4人でも扶養している家族分の保険料は会社が全額負担してくれます。そして、喘息になっても1回の通院で2,000円から3,000円の治療費ですみます。
日本と比べて、一見するとハワイはあこがれるような国です。しかし、実状は厳しい環境であることが今回の記事の内容で理解できたと思います。
日本に住んでいると当たり前になっている制度は、諸外国と比較するとたいへんに素晴らしいことに気づくことができます。
日本に住んでいる素晴らしさを、改めて感謝していきましょう。
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